本日の給食
- 公開日
- 2023/05/01
- 更新日
- 2023/05/01
学校全体
○きなこ揚げパン ○牛乳 ○アスパラガスのサラダ
○じゃがいものクリームスープ ○小魚アーモンド
前にもこの給食のブログに書いたことがありますが、揚げパンは、学校給食から生まれたメニューです。昔は、ほとんどの日が、コッペパンでした。そして、学校を休むと、近所の子ども(または兄弟姉妹)が、宿題といっしょに給食のパンとマーガリン(たまにジャムなど)、後は、比較的固いおかずやデザートをナイロン袋に入れて届けていました。もちろん今は、衛生管理の面から、そんなことはできません。そして、今では、ご飯の日の方が多いので、パンを届けることがたとえできたとしても、休んだ曜日によって、給食を届ける、届けないなんて不公平なことはあってはいけないので、昔ならではの習慣ということになります。
東京のある調理師さんが、休んだ子どもに栄養をつけて元気になってもらおうと、コッペパンを油で揚げて砂糖をまぶして届けてあげたことが、揚げパン誕生のきっかけだったそうです。油で揚げると、パンがいたみにくく、学校を休んだ子どもに、夕方に届けても大丈夫な上に、甘くておいしいというわけです。ですから、最初に揚げパンを食べたのは、学校を休んだ子どもだったというわけです。パンを届けてくれた子どもが「○○ちゃん、学校休んだから揚げパンを食べられるのね、いいなあ、私も休もうかな。」と言ったかどうかは知りませんが、その後、休んだ子どもだけではなく、給食の定番メニューとなって、全国に広がったのです。
私が、揚げパンにこだわるのは、揚げパンを食べたいのはもちろんですが、昔の給食の習慣と、ある調理師さんの思いやりの心があったおかげで誕生したメニューだからなのです。休んだ子どもに元気になってもらおうと一手間かけるなんて、ステキな話だと思いませんか?