本日の給食〇グリーンサラダ 〇白菜のクリームスープ 「きなこ揚げパン」と聞いただけで、テンションが上がります。(もちろん今の子どもたちも「揚げパン」は大好きでしょうが…)それほど、私たちの世代では、揚げパンは、子どもの心を占領していたのです。私の個人的な考えですが、きっと、揚げパンはドーナツと同じなのだと思います。子どもの頃、家で母がドーナツを作ってくれる時は、いつも近くでその様子を見ていたものです。ドーナツを揚げている油の音と、匂いがたまらず、そして、砂糖をまぶしていく時の何とも言えない「待ち遠しさ」も、おいしさを倍増してくれたのでしょう。きっと、揚げパンは、ドーナツと同じように、子どもの心を占領したのだと思います。昔の揚げパンは、砂糖をまぶしただけでした。昔のドーナツも砂糖をまぶしただけでした。今のように粉自体に味の付いている「ドーナツの粉」とか「ホットケーキミックスの粉」とかを使うのではなく、小麦粉と「ふくらし粉(ベーキングパウダー)」を水で練るだけ(牛乳は、牛乳配達のビン入りだけで、朝、飲んでしまうと無い。店で牛乳を買うことは一度も無かった。)でしたので、プレーンのドーナツは甘くなかったわけです。ですから揚げたてのドーナツに砂糖をまぶすのです。これは、きっと昔の揚げパンも同じです。そういうわけで、私は、揚げパンのおいしさは、ドーナツのおいしさと共通するのだと思うのです。今は、ドーナツもチョコレートやクリーム等、様々な物がありますし、揚げパンだって、本校ではきな粉とココアがあるのです。 野菜の中で、私が人生で一番たくさん食べたと思うのは、きっと「白菜」です。私は白菜の漬物が大好きでした。大きな西洋皿(西洋皿という言葉も最近は、めったに聞かなくなりましたが)に山盛りの白菜の漬物を、1人で平らげていました。もちろん、今日のようにスープや鍋に入っている白菜も普通に食べていましたが、それほど好きというわけではなく、とにかく白菜の漬物だけが大好きで、当時、一番好きな食べ物は?と聞かれたら、間違いなく「白菜の漬物」と答えたはずです。昔は、漬物は家で作る物でした。大きな「つぼ」みたいな入れ物に塩をまぶした白菜を入れて、その上に木のふたみたいなのを落として、その上に大きな石をのせて、漬物の完成を待ちました。白菜がメインで、たまにナスとかキュウリの漬物がありました。ところが、今は、白菜の漬物は、ほとんど食べなくなりました。「塩分取り過ぎ」に気をつけなければと自制したのもありますが、家で漬物を漬けなくなったのが大きな要因だと思います。時々、ビニール袋に入った漬物を買うくらいです。 子どもの頃は、鶏肉、豚肉、牛肉の順に、多く食べたと思います。簡単に言うと「安い順」です。今でも、この順は同じかもしれませんが、昔は、鶏肉は、とても安かったのです。家で飼っている鶏を食べていた家庭も多かったので、鶏肉は買わないという友達も多くいました。とにかく鶏肉が一番出てくる頻度が高い肉でした。昔は、どこの家にも鶏がいて、毎朝、産みたての卵を鶏小屋から持ってきていたもので、朝と言えば「コケコッコー」という鶏の鳴き声をイメージするでしょうが、昔は、朝になると、そこら辺中からコケコッコーが聞こえたのでした。 今日のメニューを見ながら、給食が届く前からブログの原稿を書いたので、すっかり長くなってしまいました。書きながら、あまり変わっていないと思っていた食の文化も50年経てば、ずいぶん変わったのだと実感します。50年後の食文化は、どうなっているのでしょう? 授業風景(1松)運動会の全体練習天気予報通り、練習が終わった頃から、雨が降り始めました。 |
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